【薬の飲み方(3)】
 - 薬をつい飲み忘れるのですが -

 薬の飲み忘れを防ぐには、薬の袋の裏側や別の紙などに、カレンダーのように日付と朝・昼・夕の欄を作っておいて薬を飲むごとに印を付けたり、あるいは粉薬などでは端のほうに前もって「○月○日朝」というように書き込んでおいたりすれば、飲み忘れも少なくなるようです。患者さんの中には、飲み忘れとは逆に薬を飲んだかどうかわからなくなって、もう一度飲んでしまい過剰になる場合もあります。食事の時に、食卓に前もって薬を出しておき、食事が終わったところですぐに飲むようにするのもよいでしょう。
 最近、医療機関や薬局によっては、1回分の薬を別の小袋に入れて、日付や朝昼夕の別を書き込んでくれるところもありますので、かかりつけ医やかかりつけ薬局に相談してみましょう。
 血圧を下げる薬を一日一回で飲む場合に大切なことは、朝きちんと飲むことです。血圧は一日のうちで変動があります。夜明け頃から高くなり、昼間は高い状態が維持し、夕方頃から下がり始め、夜中には比較的低めに落ち着いているのが普通です。すなわち、高血圧の人は、朝、降圧剤を飲んで昼間の血圧を確実に抑える必要があります。朝の薬を飲み忘れたからといっても、夜に飲むのは止めましょう。一日二回、あるいは一日三回の薬も勝手に飲み方を変えてはいけません。
 降圧剤などの薬を飲む上で飲み忘れ以上に大事なことは、勝手に薬を止めないことです。血圧が下がり始めて頭痛などの自覚症状が治まってくると勝手に止めてしまう人がいます。慢性の病気ですから継続して飲むことが必要です。