【便秘】

 便秘で悩まれている方はとても多いと思いますが、一般的には3〜4日以上便通のないもの、排便量が少ないもの、硬便で排便困難や残便感、苦痛を伴うものを総称して便秘と呼んでいます。
 便秘は医学的には、......
  (1)大腸癌などのため腸管そのものの内径が狭くなっておこる器質性便秘
  (2)機能性便秘
  (3)神経疾患や内分泌疾患や代謝疾患などの部分症としておこる症候性便秘
の3つに分類されますが、便秘患者の大多数は(2)の機能性便秘です。
 この機能性便秘はさらに
   a. 食事、生活環境の変化や、旅行、試験などの精神的因子によって生じる一過性便秘
   b. 習慣性便秘いわゆる慢性便秘
に分けられます。一過性便秘には病的意味はありませんので、便秘の大部分は習慣性便秘ということになります。
  いつもいつも便意を抑制したり、もともと内臓下垂があったりすると腸管の運動や緊張が低下し、腸内容の通過遅延とともに水分吸収が増してかたい便となります。
  したがって習慣性便秘は女性に、特に胃下垂のあるような女性に多いということになります。また浣腸を乱用すると直腸壁の刺激に対する排便反射が弱くなり、さらに便秘の原因となります。
 いわゆる慢性便秘に対しては、まずその原因を考え、根気よく治療することが大切です。
 (1)排便習慣を直す。
  a. 毎朝、朝食は必ずとり、その後トイレに座ること。
  b. 便意がある時は我慢をしないこと-外出中や旅行中でも。
 (2)適度な運動をすること-毎日30分から1時間歩くなど。
 (3)規則正しい食習慣、繊維の多い食品の摂取にこころがけること。
 (4)抗便秘薬(緩下剤)について
 ここでは詳しいことは述べませんが、便秘の薬にも塩類下剤、膨張性下剤、化学的大腸刺激剤等いろいろあり、状態によって各種の薬を的確に使いわける必要があります。

 たかが便秘とあなどらず、一度かかりつけ医に相談されてみてはいかがですか?。
 便秘の原因で一番恐いのは大腸癌ですよ!。