【痛風】

 ある日突然、片方の足の親指の付け根が、激しく痛み、その部分が熱を帯び、赤く腫れ上がったことはありませんか。これが痛風発作です。「キリで突き刺すような痛み」とも表現される激しい痛みです。その他、肘や、ひざの関節なども痛むことがあります。激しい痛みは、3〜4日続き、2〜3週問でほぼなくなります。しかし、治療しないと同じ痛みがくり返し襲ってきます。
 痛風とは、体の中に尿酸と呼ばれる物質がたまることによって起こる病気のことです。尿酸は、体の新陳代謝によって毎日一定量つくられ、腎臓から排泄されます。ところが、何らかの原因でこのバランスがくずれ、つくられ過ぎたり、腎臓からの排泄が減ったりすると、体の中に尿酸が溜ってきます。すなわち、高尿酸血症が起こってきます。高尿酸血症には、遺伝や食事、スポーツなどの因子が関係していると言われています。
 痛風で一番怖いのは、体に溜った尿酸が内臓障害を起こしてくることです。例えば、腎臓の障害や、尿の通り道である尿管の結石の原因となったり、動脈硬化や心筋梗塞や脳梗塞などをしばしば合併します。
 血液の中の尿酸をコントロールするには食事療法と薬による治療とがあります。食事療法のポイントは、尿酸のもとになる物質を多く含む食品を控えることです。例えば、レバー・肉類・数の子・うになどです。アルコールも控えめに、特にビールは控えるようにしましよう。
 さらに、水分を十分にとることが大切です。尿の量を増やして、腎臓や尿の通り道に尿酸が沈着するのを防ぎます。できれば1日2リットル以上の水分をとりましょう。
 特に、発汗の激しい夏には、尿の量が減りますので、十分な水分摂取が必要です。ただし、アルコールで尿の量を増やすことはやめましょう。
 薬物療法に関してはかかりつけの医師に相談をし、その指示にしたがうことが大切です。