【家庭での血圧測定】

 高血圧による自覚症状はいろいろですが、必ずしも血圧が高いからといって、症状が出るわけではありません。血圧が高いことに気づかずに放置していると、心臓や全身の血管をいためることとなり、その結果心臓病や脳卒中が生じることとなりますので、平素から機会があれば血圧測定をされることをお勧めします。
 血圧は日常生活のなかで測定するのが一番で、最近では精度の高い血圧計が安価に手に入るようになり、この家庭血圧計は高血圧の長期にわたる降圧療法の効果判定や血圧の季節的な変動を知る上で有用なため、近年大変普及しています。しかし、上手に使いこなすにはそれなりの知識が必要です。
 血圧は立った状態、座った状態、寝た状態で異なってきますので、定期的な経過観察においては、座った状態での測定が勧められます。背もたれのある椅子に腰掛けて5分間安静にし、血圧を測定する時は心臓の高さに腕を保持します。おしゃべりをするだけでも血圧は上がります。測定前1時間以上はカフェインをとらないとか、測定前15分は禁煙するなどの注意も必要です。
 家庭血圧計の種類もいろいろありますが、上腕用、手首用、指用の順に血圧は低くなります。このため上腕用の血圧計が勧められます。毎日の測定は、可能な限り朝、昼、夕のほぼ同時刻に2〜3回測定し、その記録を残しておくことが血圧の管理上大切です。
 その結果をかかりつけの医師に見せることで、より効果的な血圧管理が可能となるでしょう。